ホームヘルパーの資格って何?
ホームヘルパーの働き方
● ホームヘルパーの仕事 生活援助
生活援助というと、利用者の要望に沿って調理、洗濯、掃除などをこなすだけと思われる方もいるようです。しかし、これは家政婦の仕事であり、ホームヘルパーの仕事ではありません。
ホームヘルパーが手がける生活援助は、それを行うことによって、利用者の生活の質が高まり、自立意欲を向上させる効果が期待できるものでなければなりません。
例えば、寝室で食事をしなければならない人の場合、寝床の周辺が綺麗に整っていれば食欲がわき、現有能力を使って、できる限り自力で食事しようという意欲を引き出すことが可能になります。
また、シーツやネマキがきちんと洗濯されていれば、快適に寝起きでき、「今日は気分がいいから車椅子に乗って外出してみたい」という意欲に結び付くかもしれません。
● 生活の質につながる要素は人によって違う
ここで注意しなければならない点は、人によって「多少散らかっている方が気分が落ち着く」という場合もあるということです。つまり、この人の場合片付けないことが生活の質を生み出すわけです。
また、こんなケースもあります。台所を整理整頓していて、すでに賞味期限を大幅に過ぎた食材を見つけたとします。普通に考えれば「そのまま食べてしまうのも危険だし、ゴミに出そう」と考えるものです。ところが、当の高齢者は「捨てるなんてもったいない」と処分させてくれません。この場合も、生活の質に対する考え方がヘルパーと利用者との間で大きくずれていることになります。
もちろん、こうした事例は際限なく、利用者の個性や意思を100%実現するだけで、生活の質が高まるとも言い切れません。ここで大切なのはやはりコミュニケーションです。「おなかをこわしたら大変ですから」「片付けた方が気持ちよく過ごせるでしょう」と提案しながら話し合ってみます。
それでも納得してもらえない場合は、上司やコーディネーターに相談しながら指示を仰ぐようにします。
● 不快感を与えない範囲で手際の良さを発揮
生活援助において大変なことは、限られた時間内にさまざまな作業をこなさなければならないということです。洗濯機を回しながら料理の仕込を行い、キッチン周りの整理整頓をする。という具合に手際よく段取りを組む必要があります。
とはいえ、張り切るあまり気ぜわしい印象を与えてしまうと、利用者に不快感を与えてしまうこともあります。人は年を取れば取るほど、自分のペースに合わせて過ごすことになります。その点にも気を配りながら効率よく作業を進める手際が求められます。
